中3で脳腫瘍患った日本ハム左腕、「命救ってもらった」北海道で患者と交流…励まし励まされる関係築く
読売新聞 / 2024年12月14日 21時33分
プロ野球・北海道日本ハムファイターズの山崎
広がる笑顔
「今日ここに来られたことをうれしく思っています。皆さんと楽しい思い出を作りたいです」。試合中には見せない穏やかな笑顔で山崎投手があいさつすると、会場の「集いの場」は拍手の音に包まれた。
腰をかがめながら、車いすの患者一人ひとりと握手を交わして励ます山崎投手。患者の側も「頑張れよ!」「来年は優勝だ」と激励の言葉を返す。そんな光景が40分ほど続き、参加した女性(81)は「若い時の苦労が野球を頑張る原動力になっているのでしょうね。私も見習います」と笑顔で話した。
生存率1割
山崎投手の「若い時の苦労」は、埼玉県所沢市に住んでいた中学3年生の頃に起きた。高校野球の名門・日大三高(東京)に入学する直前、たまたま受けた検査で脳腫瘍を患っていることが判明。家族が日本全国の病院を探し回り、北海道大学病院にたどり着いた。
2008年3月21日に摘出手術を受けるまで、「将来の生存率は1割以下」とみられていたという。しかし、6時間にわたる難手術は成功し、その年の秋から本格的なトレーニングを始められるまでになった。
高校3年の春の甲子園大会(センバツ)でチームを準優勝に導き、明治大卒業後にドラフト1位で入団したオリックス・バファローズでもパ・リーグ3連覇に貢献。昨シーズン終了後に国内フリーエージェント(FA権)を行使した際、日本ハムを含む複数球団が獲得に名乗りを上げたが、最後は「北海道には命を救ってもらった縁がある」との思いが日本ハムを選ぶ決め手の一つになった。
交流続ける
山崎投手はプロの世界で激闘を繰り広げる一方、脳腫瘍と闘う友人たちとの交流を続けている。脳腫瘍患者の支援のため、22年シーズンから「登板イニング数×1万円」を寄付するなどの取り組みも始めた。道内でも今後、病院訪問や野球教室の開催といった様々な形で「互いに励まし、励まされる関係」をたくさん築いていく考えだ。
「チームが勝つこと、優勝することが一番喜んでもらえる」と山崎投手。今年は一歩及ばなかったパ・リーグ優勝を見据え、「(来季のオフは)こうした場所でいい報告ができるようにしたい」と語った。
北海道で手術「命救ってもらった」…小児脳腫瘍100万人に20人
山崎投手が
北海道大学病院で子どもの脳腫瘍治療に取り組む山口秀・脳神経外科診療准教授によると、幼児の初期症状には、▽
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