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三陸鉄道「こたつ列車」の季節始まる…車窓を眺めながらウニ丼に舌鼓、伝統行事「なもみ」体験も

読売新聞 / 2024年12月15日 19時44分

こたつ列車を楽しむ乗客ら(いずれも14日、岩手県久慈市で)

 三陸鉄道の冬の恒例行事「こたつ列車」が14日、岩手県の久慈―宮古駅間で今季の運行を始めた。県内外からの乗客約20人が、暖かいこたつに入りながら食事や風景を満喫した。

 こたつ列車は、座席が4人がけのこたつとなっているほか、車内には大漁旗が飾られ、ウニ丼などの海産物も味わえるなど人気となっている。車窓からの景色を楽しみながら、「ナマハゲ」に似た無病息災を願う伝統行事「なもみ」を体験し、ガイドから名所の説明などを聞くこともできる。東京都から訪れた公務員男性(29)は「こたつで温まれるわくわく感でいっぱい。車内の雰囲気も良いです」と笑顔で話した。

 初日の14日は、久慈市の学童保育所の子どもたち約15人が集まり、運行を祝った。子どもたちは大漁旗や「祝 歓迎こたつ列車」と書かれた旗を振りながら、久慈駅を出発した列車を笑顔で見送っていた。

 久慈駅の畑田健司駅長は「ダイレクトに一番きれいな海を感じることができる。海産物なども楽しんでもらいたい」と話した。

 運行は、来年3月23日までの土日祝日(元日は運休)と、来年1月2、3日。乗車区間の運賃と別に、座席指定料500円が必要。予約は三鉄旅客営業部(0193・62・7000)へ。

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