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韓国憲法裁、弾劾審判の弁論準備を27日に開催…主審は無作為抽選で尹氏指名の保守派判事に

読売新聞 / 2024年12月16日 21時42分

韓国憲法裁判所(ソウル市で)

 【ソウル=依田和彩】韓国の憲法裁判所は16日、裁判官会議を開き、尹錫悦ユンソンニョル大統領の弾劾だんがい審判に向けた1回目の弁論準備手続きを27日に行うと決めた。罷免ひめん宣告まで約3か月かかった2016~17年の朴槿恵パククネ大統領(当時)弾劾と同じペースで手続きが進んでいる。

 審判を統括する主審には、尹氏が指名した保守派の鄭亨植チョンヒョンシク判事が選ばれた。聯合ニュースによると主審はコンピューターによる無作為抽選で決まるという。

 憲法裁は定員9人の裁判官のうち3人が10月に退官し、空席となっている。憲法裁の広報官は16日、「6人で審理、弁論ともに可能だ」との見解を示した。

 しかし、尹氏を罷免するには6人全員が賛成する必要がある。左派系最大野党「共に民主党」は16日、補充する裁判官の候補者3人に対する聴聞会を23、24日に行い、30日に国会本会議で任命同意案を採決するよう与党「国民の力」に打診した。

 憲法裁は弾劾訴追案の可決翌日の15日を起点とし、180日以内に審判を完了させる必要があり、来年6月12日が宣告の期限となる。

 公職選挙法違反(虚偽事実公表)の罪に問われた「共に民主党」の李在明イジェミョン代表は、早ければ5月にも大法院(最高裁判所)で判決が確定し、被選挙権を剥奪はくだつされて次期大統領選に出馬できなくなる司法リスクを抱えている。このため、「共に民主党」は、弾劾審判を迅速に進めたい考えだ。

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