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五島の潜伏キリシタン信仰「マリア観音」、四天王寺大学が研究…堂崎天主堂に45体

読売新聞 / 2024年12月17日 13時53分

堂崎天主堂が所蔵する「マリア観音」などと呼ばれる像(11月撮影、仲野准教授提供)

 四天王寺大(大阪府羽曳野市)の仲野純章准教授ら研究チームが、禁教期に潜伏キリシタンがひそかに信仰した「マリア観音」の研究を長崎県五島市で始めた。同市の堂崎天主堂の関係者と連携確認書を交わし、天主堂が所蔵する多種多様なマリア観音の学術調査を行う。

 研究チームは11月中旬に同天主堂を訪れ、計45体のマリア観音を確認した。形態は様々で、それぞれ「マリア像」「母子観音」など複数の呼び方があったという。一体一体の材質や寸法、質量などを調査し、天主堂側の協力を得ながら所蔵までの経緯などを明らかにするという。来年夏頃の研究結果報告を目指すとしている。

 仲野准教授は、幕末から明治初期のキリシタン弾圧「浦上四番崩れ」で浦上のキリシタンが流配された奈良県大和郡山市で2年前、マリア観音の可能性がある小さな石像が見つかったのを機に、科学的手法を用いたマリア観音の研究を進めている。

 堂崎天主堂は、パリ外国宣教会の神父の指導で1908年に建造された。赤レンガ造りのゴシック様式が特徴。五島の布教活動の拠点となり、74年に県有形文化財に指定された。

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