未明になっても不明の高齢男性、枕のにおい頼りに警察犬２頭が３５分で発見…寺の生垣に横たわる

感謝状を贈られたゼブラ号（左）とユパ号（１６日、三崎署で）

　神奈川県警三崎署は１６日、三浦市内で行方不明となった８０歳代男性を発見した県警直轄警察犬のラブラドルレトリバー「ゼブラ号」（雌、７歳）とジャーマンシェパード「ユパ号」（雄、８歳）、県警鑑識課の上野和仁警部補と湯山孝昭巡査長に感謝状を贈った。

　男性は１日正午過ぎ、自宅から外出したまま行方不明となり、家族が同署に届け出た。２頭は２日未明、男性の枕のにおいを頼りに二手に分かれて捜索を開始。３５分後、男性の自宅から約１５０メートルの寺院境内で、ユパ号が生け垣の中で横たわっているのを発見した。男性は無事だった。

　２頭にはご褒美のジャーキーも贈られ、堀川康一郎署長は「日々の訓練が現場で生かされた」とたたえた。