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「オタク婚活」VISA決済停止へ 相次ぐクレカ規制に「オタク排除」疑う声も...

J-CASTニュース / 2024年12月16日 14時20分

「オタク婚活」VISA決済停止へ 相次ぐクレカ規制に「オタク排除」疑う声も...

クレカ決済が続々停止に(画像はイメージ)

「結婚したいオタクのみなさまの婚活サイト・アプリ」をうたう「オタク婚活のアエルネ」が2024年12月14日、「VISAカード決済停止のお知らせ」を公開し波紋を広げている。

「アエルネでのVISAカード決済が停止するとのご報告を受けました」

 

「アエルネ」は、「オタク」な趣味を持ち、結婚を希望するユーザー同士をマッチングするサービスだ。年齢やエリアの他、好きなジャンルや好きな作品などから相手を選ぶこともできる。

 

同サービスには一部月額課金の有料コースが存在するが、14日、公式サイトにて「急なお知らせで大変恐縮ですが、本日カード決済会社より連絡があり、アエルネでのVISAカード決済が停止するとのご報告を受けました」と知らせた。

 

停止時期は未定だが、「早ければ12/16(月)、遅くとも12/31(火)までに停止」としている。

 

継続して有料コースを希望するユーザーらに対し、「VISA以外のクレジットカードをご利用いただくか、銀行振込をご利用いただけますと幸いです」とした。この対応に伴い、「銀行振込の価格を5,500円から5,000円に引き下げ」るという。

「偏見による差別としか思えない」

 

アエルネはVISAカードによる決済停止の理由については明かしていないものの、SNSでは、昨今相次ぐカード会社による「自主規制」への疑問をつづる投稿が相次いでいる。

 

2022年7月には、DMM.comが同社が運営する各サービスでのMasterCard決済について「諸条件が折り合わず、残念ながら契約終了となった」と発表。契約終了の要因ではないかと名前が挙がったのが、アダルトコンテンツを扱う「FANZA」だった。

 

同人誌や同人ゲームなどのオンライン販売を手掛ける「DLsite」でも、24年4月にクレジットカードの利用が停止となった。利用停止に先立っては、成人向けコンテンツを中心とする表現について警告があったことを明かしていた。

 

クレジットカード会社による判断ではないものの、24年11月には無料の電子書籍配信サービス「マンガ図書館Z」が決済代行会社からの通達を受け、サイト閉鎖に追い込まれている。

 

こうしたクレジットカード会社の動きを背景として、SNSでは「オタク憎し」の対応では、とする声が上がった格好だ。

「正当な理由なく停止だったら大問題だが、どういった判断なのだろうか。偏見による差別としか思えない」

「クレカの決済停止の話とかみてると、オタクバッシングは今もあるんだなあと。なにが多様性かと」

「突然性・不意打ち性も大きな問題です」

 

「表現の自由を守る」活動に注力している自民党の山田太郎参院議員は、本件に際し「クレジットカード会社による決済停止・禁止は、恣意性・不透明性だけでなく、このような突然性・不意打ち性も大きな問題です」とXで持論をつづった。

 

「通知から2日後に決済を停止しなければならない必要性・緊急性・社会的相当性については、大いに疑問があります」とし、「犯罪ではなく他の決済での継続が可能な取引について、クレジットカード決済を急遽停止しなければならない理由はどこにあるのでしょうか」と訴えた。

 

「加盟店に対して交渉力の点で優位な立場にあるクレジットカード会社が、今回のような対応を繰り返し、合法な取引を行っている会社の経営を大きく悪化させ、消費者へも多大な不利益を与えている。このような状況では、立法対応をせざるを得ないと思います」とし、法整備の必要性にも触れている。

 

前東京都議会議員の栗下善行氏も、Xで「経緯はまだ明らかにはなっていませんが、もはや意味がわからないレベルの停止まで及んでいる」と主張。

 

「オタク差別は消えてなかった世の中」とするリプライを引用し、「まさか差別だとは考えたくないですが、『オタク婚活』以外の婚活サイトでVISAカード決済停止になった事例はありますかね・・」としている。

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