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議場や控室を無断で動画撮影・投稿、中国人とみられる人物の立ち入り情報も…各地で相次ぐ

読売新聞 / 2024年12月18日 12時36分

関係者以外は立ち入らないよう呼びかけるため、島根県議会棟の入り口に設置された看板(松江市で)

 島根、鳥取両県の自治体庁舎や議場、議員控室などを無断で撮影したとみられる動画が、インターネット上に投稿されていたことがわかった。現時点では、何かが盗まれたり、壊されたりする被害は確認されていないという。議場に侵入された自治体もあり、各自治体は、議会棟へのパーティションの設置や、議場の施錠徹底など警備を強化している。(松田栄二郎)

 島根県議会は今月6日、動画の存在を報じた民放番組を通じ、無断撮影を把握した。同じ動画は確認できなかったが、廊下から議員控室の中を撮影した画像をオンライン上で確認した。

 議会棟と県庁本庁舎は1、2階でつながっており、県議との面会や議会を傍聴する場合、1階の議会事務局で受け付けをすることになっている。確認された画像は、撮影者や日時、目的等は不明で、県も心当たりはないという。

 県などは今回の事案を受け、議会棟の玄関や本庁舎とつながる通路に、関係者以外はむやみに立ち入らないよう呼びかけるイラスト入りの看板を新たに設置。さらに警備の強化も検討しており、県管財課の担当者は「今まで考えられない事態だ」と困惑気味だ。

 鳥取県では、倉吉市と北栄町で庁舎や議場の中で撮影された動画が投稿されており、いずれも11月に警察からの情報提供で判明した。

 倉吉市では、庁舎内の窓口付近を歩きながら撮影した動画や、議場の傍聴席から撮影された動画が確認された。動画に映るカレンダーから、9月頃に撮影されたとみられるという。北栄町では、議場の議長席などに座ったり、議員名や役職名が書かれた「氏名標」を立てたりする動画が投稿されていた。

 町議会事務局によると、職員が10月14日昼頃、議場入り口をスマートフォンで撮影していた男性1人を見つけ、「ここは観光地ではない」と言って退出を求めたことがあり、その男性が撮影した可能性がある。

 男性は職員の要請に対し素直に出て行ったが、「言葉がうまく通じなかった」(議会事務局)ことから外国人とみられるという。また、職員は当時、男性が議場内で撮影する様子は確認していないという。

 同様の事案を巡っては、奈良県大和郡山市でも、中国人とみられる人物が正副議長室などに無断で侵入し、撮影した動画をSNSに投稿していたことが判明。議会事務局は、関係者以外の立ち入り禁止を呼びかける看板を設置したほか、建造物侵入の疑いがあるとして県警に相談している。

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