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カイロス2号機、和歌山の発射場から打ち上げ…衛星を軌道投入できれば民間ロケットで国内初

読売新聞 / 2024年12月18日 11時1分

「カイロス」2号機(15日午前10時31分、和歌山県串本町で、読売ヘリから)=飯島啓太撮影

 宇宙関連の新興企業「スペースワン」(東京)の小型固体燃料ロケット「カイロス」2号機(全長18メートル)が18日午前11時、和歌山県串本町にある同社の発射場から打ち上げられた。搭載した小型人工衛星の軌道投入に成功すれば、民間企業が開発したロケットで国内初となる。

 小型衛星は民間企業や台湾の宇宙機関などが開発した計5基。計画では、打ち上げから約53分後、高度約500キロ・メートルの宇宙空間に順次投入される。

 同社は2018年、高頻度で小型衛星を宇宙に送り届ける「宇宙宅配便」の事業化を目指し、IHIエアロスペース、キヤノン電子、清水建設、日本政策投資銀行が出資して発足。30年代に小型ロケットを年間30機打ち上げる目標を掲げる。

 国内の衛星打ち上げはこれまで国の機関が担ってきた。民間ロケットでは、19年に新興企業「インターステラテクノロジズ」(北海道大樹町)が初めて宇宙空間に到達させたが、衛星を搭載していなかった。

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