化学兵器使用のロシア軍中将爆殺、容疑の男を拘束…ウクライナから報酬1500万円など約束される
読売新聞 / 2024年12月18日 19時55分
タス通信によると、ロシア連邦保安局(FSB)は18日、露軍の放射線・化学・生物防護部隊の司令官イーゴリ・キリロフ中将がモスクワで起きた爆発で17日に死亡した事件の容疑者として、ウズベキスタン国籍の男(29)をモスクワ近郊で拘束したと発表した。
FSBの発表では、男が「ウクライナの情報機関に勧誘された」と供述したと主張している。男は10万ドル(約1530万円)の報酬や、欧州連合(EU)域内への渡航と生活を約束されたという。ロイター通信などによると、ウクライナの情報機関「保安局」(SBU)関係者は、殺害への関与を認めている。
キリロフ氏はウクライナ侵略で露軍の化学兵器使用に関わっているとして、米国や英国などが制裁を科していた。露軍は、化学兵器禁止条約で禁じられた窒息剤クロロピクリンなど複数の化学兵器を使用しているとされる。
SBUの調査では、ウクライナ侵略開始以降、露軍の化学兵器使用が少なくとも4800件確認された。2000人以上のウクライナ兵が入院し、3人が死亡したという。露軍は
キリロフ氏は、ウクライナ軍が化学兵器を使用しているとのロシアのプロパガンダ(政治宣伝)を広める役割も担っていた。侵略当初には「ウクライナと米国が協力して違法な化学兵器を製造していたことを示す文書を入手した」と一方的に主張した。
キリロフ氏は、ウクライナが放射性物質をまき散らす「汚い爆弾」を使う準備を進めていると広言していた。しかし、国際原子力機関(IAEA)は検証の結果、ロシアの主張には根拠がないと結論付けた。
この記事に関連するニュース
-
ロ軍高官爆殺でウズベク国籍の男拘束、ウクライナ関与自供=当局
ロイター / 2024年12月18日 19時40分
-
ロシア軍中将ら爆殺事件でウズベキスタン国籍の男を拘束 当局“男はウクライナ特務機関に雇われた”
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年12月18日 18時7分
-
ロシア当局、実行役のウズベク人男を拘束 露軍中将の爆殺事件 「ウクライナが首謀」
産経ニュース / 2024年12月18日 17時35分
-
モスクワ住宅地で爆発、ロシア軍の化学兵器部隊司令官ら死亡…ウクライナ機関が関与か
読売新聞 / 2024年12月17日 21時35分
-
露軍の化学防護部門トップ、モスクワで爆殺 ウクライナ情報機関が関与認める
産経ニュース / 2024年12月17日 16時15分
ランキング
-
1ロシア軍司令官暗殺事件 容疑者を拘束 ウクライナ側がスカウトか
日テレNEWS NNN / 2024年12月18日 16時38分
-
2韓国外相「友好な対日関係維持を」=戒厳後の混乱で外交に懸念
時事通信 / 2024年12月18日 18時40分
-
3コンゴ民主共和国 “原因不明の病気”は「重度のマラリア」と保健省 ロイター通信
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年12月18日 6時6分
-
4パキスタン系10歳少女虐待死 父親と継母に終身刑 英裁判所
AFPBB News / 2024年12月18日 18時51分
-
5「北朝鮮兵はゾンビのようだ」ウクライナ軍兵士が証言
デイリーNKジャパン / 2024年12月18日 15時5分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください