１００万人を超えるユーチューバー、名前も顔も存じ上げなくて…渡邊圭祐の［箸休め］

読売新聞 / 2024年12月23日 10時0分

　先日何かのきっかけで登録者が１００万人を超えるユーチューバーの記事を拝見しました。こんなにも名前も顔も存じ上げない方の記事を見たのは初めてでした。誰なんだ。逆に今までどのようにして新しい情報を手に入れていたのか我が身を振り返ってしまいましたが、年齢的に生きているだけで旬なものを取り込めていたステージから、意図的に情報を迎えに行かないとトレンドをおさえられないステージに来てしまったようです。普通に生きていれば情報が山のように入ってくるこの時代に、置いていかれるわけがないとたかを括（くく）っていた２０代の自分に、アンテナの張り方を覚えておくようにと活を入れたい気持ちになったのは初めてでした、渡邊です。

　当然のようにＳＮＳの話題が会話の中心になることはないし、ＳＮＳの話をされても、何の話をしてるのかピンとこないわけで、不思議なもんですね。ちょっと前からテレビで知らない人をお見かけする機会も増えてはいたんですが、時代に置いていかれていることをここまで実感できたのは何だか喰（く）らってしまいました。

　ほいで知らない間に年の瀬。色んな意味で置いていかれています。この時期はひたすらに年越しのイベントが活力になっているわけですが、そこに向けて色々と奮起させてもらってます。しばし。

　さらに重ねるように「箸休め」の締め切りも過去一迫っておりまして。あと３０分ですって。どう考えても足りてない文字数を一旦（いったん）計測してみました。ここまでで半分は過ぎてました、少し安心。こっから小話挟んで締めに向かうと大体ちょうど良いんです。

　ただね、挟む小話もありゃしない。誰もいない喫茶店です。ほかのお客さんとか、謎の商談をしている会社員の人とか、実況する対象がいないので本日は詰みです。どう考えても平日すぎる。この喫茶店は老夫婦が営んでるのですが、ネットでは１７時閉店て出ているのに、１５時くらいで気分で閉めるタイプのご夫婦ですね。１６時以降に営業しているところも、土日に営業してるのも遭遇したことない。逆にそのくらい自由な生き方って最高ですよね。いずれそうなれるように、今はとりあえずひたむきに、ひたむきに。そんな心意気で２０２５年も邁進（まいしん）していきたいと思います。皆々様、良いお年を。今年もあざした。