1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

日銀、利上げ見送り…来年の賃上げ動向やトランプ政権の影響見極め

読売新聞 / 2024年12月19日 11時58分

日本銀行本店

 日本銀行は19日、金融政策決定会合を開き、政策金利である短期金利の誘導目標を0・25%程度で据え置くことを決めた。2025年春闘の賃上げに関する情報の確認や、25年1月に就任する米国のトランプ次期大統領の経済政策が経済・物価情勢に与える影響の見極めに時間をかける必要があると判断した模様だ。政策の維持は今年9月の決定会合から3会合連続となった。

 日銀は、2%の物価安定の目標に向かって経済・物価情勢が想定通りに推移しているとみている。植田和男総裁は11月の講演で、「経済・物価の見通しが実現していくとすれば、引き続き政策金利を引き上げる」と述べ、市場では、日銀が早ければ12月の決定会合で、追加利上げを決める可能性があるとの見方があった。

 ただ、今回の決定会合前、複数の幹部は、「急いで利上げをしなければならないほど、物価上昇は加速していない。経済・物価の先行きを見極める時間はある」との見方を示していた。年明け以降、賃上げに関する情報が増え、より多くの情報を見た上で政策判断が可能になるためだ。また、米国の次期政権の経済政策が、日本の経済・物価情勢や市場の動向に影響する可能性があり、慎重な判断の必要性を指摘する声もあった。

 今回の決定会合後、日銀は、過去25年間の金融緩和策を検証する「多角的レビュー」も公表した。レビューは、植田氏が総裁に就任した直後の23年4月の決定会合で実施が決まった。植田氏は19日午後、記者会見を開いて決定やレビューの内容について説明する。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください