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プーチン大統領、ウクライナ和平交渉「常に交渉と妥協の用意がある」「相手が拒否してきただけ」

読売新聞 / 2024年12月19日 21時31分

カザフスタンの首都アスタナで記者会見するプーチン大統領(11月28日)=ロイター

 ロシアのプーチン大統領は19日、モスクワで年末恒例の記者会見と国民対話イベントを行った。ウクライナ侵略の早期終結に意欲を見せる米国のトランプ次期大統領について「いつでも会う準備はできている。もし望むなら会談の準備をする」と語ったものの、和平交渉に入る条件では妥協しない姿勢を示した。

 ウクライナとの和平交渉の可能性について、プーチン氏は「政治とは妥協の芸術だ」と語り、「我々は常に交渉と妥協の用意があると言ってきた。相手側が拒否してきただけだ」と主張した。ウクライナ側が「交渉と妥協の準備をしなければならない」とも語った。

 プーチン氏は今年6月、ウクライナとの交渉開始の条件として、〈1〉ロシアが一方的に併合したウクライナ東・南部4州からのウクライナ軍完全撤退〈2〉ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟断念――などを挙げた。事実上の降伏要求とも言える内容で、この日も「そこで述べたことがすべてだ」と語った。

 ウクライナ侵略に関しては「当初の目標達成に近づいている」と主張し、戦況を有利に進めていると述べた。8月にウクライナ軍の越境攻撃を受けた露西部クルスク州を露軍が必ず取り戻すと強調したが、奪還時期については「言えない」と言及を避けた。

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