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過疎の島の活性化に期待…宮城・女川の「出島大橋」開通、町中心部まで車で15分に

読売新聞 / 2024年12月19日 22時34分

開通した出島大橋(19日、宮城県女川町で)

 宮城県女川町の離島・出島いずしまと本土を結ぶ「出島大橋」(全長364メートル)が19日、開通した。過疎の島の活性化が期待される。

 島では現在90人が生活している。町の中心部がある本土への交通手段は船(1日3便)に限られていたが、車なら15分ほどで行けるようになった。約5キロ南にある東北電力女川原子力発電所の事故時は避難路となる。

 1979年に橋による地域振興計画が浮上したが、財政難などから難航。東日本大震災後の人口流出に危機感を持った町が事業化を決定し、2017年から本体工事を進めてきた。事業費168億円のうち110億円は国費で、残りは町が負担した。島で暮らす男性(84)は「若者が戻り、漁業の担い手不足の解消につながれば」と期待する。

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