韓国日報会長「アジアの平和と繁栄に多大な貢献」…渡辺恒雄氏死去に海外メディアも追悼
読売新聞 / 2024年12月20日 0時19分
19日死去した読売新聞グループ本社代表取締役主筆の渡辺恒雄氏は、米国や中国、韓国など海外の要人とも交流を持った。海外メディアのトップからは追悼メッセージが寄せられた。
渡辺氏は1988年7月、来日中だった米国のヘンリー・キッシンジャー元国務長官と東京・大手町で懇談し、西欧への接近姿勢を見せていたソ連の当時の外交政策や、北朝鮮、中東情勢について活発に意見を交わした。キッシンジャー氏は91年の来日時にも渡辺氏と懇談し、国際情勢について議論した。
渡辺氏は80年3月、北京を訪れて中国の鄧小平副首相(当時)と会見した。この際、鄧氏は、ソ連が79年に開始したアフガニスタン侵攻などを巡り「ソ連が覇権主義を捨てなければ、中国との関係改善はあり得ない」などと発言し、国内外の注目を集めた。
韓国日報の
ロイターのポール・バスコバート社長は「(渡辺氏による)日本のメディア業界全体への長年にわたる多大な貢献に敬意を表する」と称賛するコメントを寄せた。
米ダウ・ジョーンズ社のアルマー・ラトゥールCEO(最高経営責任者)は、「深く悲しんでいる。我々の心は、渡辺氏のご家族と読売新聞グループの全ての従業員と共にある」とコメントした。AP通信のデイジー・ビーラシンハム社長は、「読売新聞とAP通信は長年にわたり強固な友好関係を築いてきた」として深い哀悼の意を表した。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルで東京支局長などを歴任したピーター・ランダース氏は、自身のX(旧ツイッター)に「死の数日前まで社説を見直していた。最後まで新聞記者だった」と投稿した。
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