北陸新幹線の敦賀―新大阪延伸ルート、2025年度末の着工「断念」…地下水への影響懸念
読売新聞 / 2024年12月20日 20時26分
北陸新幹線の敦賀―新大阪間の延伸を巡り、与党の整備委員会は20日、年内の詳細ルートの決定を見送り、2025年度内としてきた着工を事実上、断念した。地下水への影響を懸念する地元自治体の理解を得るのが先決と判断した。着工の遅れは、全線開業の先送りにつながる可能性がある。
この日の会合では、敦賀―新大阪間のルートの京都市内の駅位置が異なる3案のうち、地下水への影響が大きいとされる1案を除いた2案に絞り、検討を続けることを決めた。会合後に報道陣の取材に応じた委員長の西田昌司・自民党参院議員は、新たな着工時期については「できるだけ早く」とだけ述べ、具体的な言及を避けた。
政府・与党はこれまで、年内に詳細な駅の位置やルートを決め、25年度末に着工することを目指していた。ただ、延伸を巡り、自治体から地下水への影響や残土の処分方法、財政負担のあり方などについて懸念が示されている。
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