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韓国パビリオンに「メディアファサード」、トイレに大坂城再建時の「残念石」…万博開幕へ着々

読売新聞 / 2024年12月20日 21時40分

大型ディスプレーが設置された韓国パビリオン(20日、大阪市此花区で)=原田拓未撮影

 来年4月に開幕する大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会(万博協会)は20日、会場となる人工島・夢洲ゆめしまで、完成間近となった海外パビリオンなどを報道陣に公開した。

 自前で建設する「タイプA」の韓国パビリオン(敷地面積約3500平方メートル、鉄骨3階建て)は、正面に大型ディスプレー「メディアファサード」(縦10メートル、横27メートル)を設置。期間中は韓国の観光地や自然、伝統文化を紹介する映像を流す予定で、この日も華やかな映像が浮かび上がった。

 館内では、人工知能(AI)が来場者の声をオーケストラの音楽に変換する仕掛けや、先端技術が実現した2040年の社会に暮らす家族の映像展示を計画しているという。

 万博協会は、公募で選ばれた若手建築家が手がけた会場内の休憩所、展示施設など小規模な20施設のうちの一つ、トイレ(延べ床面積60平方メートル)が公開された。約400年前の大坂城再建時に切り出されたものの使われなかった、京都府木津川市の五つの「残念石」(高さ2・5~3メートル、重さ7~13トン)を活用しているのが特徴だ。

 建築を手がけた竹村優里佳さん(33)は「石自体の持つ自然の迫力と、400年前の人々が確かに切り出したという人間の力を感じ取ってほしい」と話していた。

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