ロシア軍がミサイルでキーウ攻撃、１人死亡１２人負傷…ポルトガルやアルゼンチンの大使館も被害

２０日、キーウで、ロシアの攻撃を受けた場所を離れる人々＝ロイター

　ウクライナ空軍は２０日、ウクライナの首都キーウがロシア軍によるミサイル攻撃を受けたと発表した。ロイター通信によると、この攻撃で少なくとも１人が死亡、１２人が負傷したほか、ポルトガルやアルゼンチンの大使館などが入った建物も被害を受けた。

　報道によると、攻撃には弾道ミサイル「イスカンデル」など複数のミサイルが使われた。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は２０日のビデオ演説でロシアを強く非難し、「世界はロシアの狂気を当たり前のものにしてはいけない。さらなる制裁が必要だ」と訴えた。

　一方、ウクライナ軍の越境攻撃が続く露西部クルスク州のアレクサンドル・ヒンシュテイン知事代行は２０日、ＳＮＳへの投稿で、ウクライナ軍の攻撃で学校や民家、行政施設などが被害を受け、６人が死亡したことを明らかにした。

　ヒンシュテイン氏は「攻撃の責任者や実行者は当然の報いを受けるだろう。我々の軍隊はそのために必要な全てのことを行う」と主張し、報復措置を取る考えを示した。