史上最高値３億３３６０万円の本マグロ、釣り上げた船長の遺体発見…漁船は転覆した状態

２０１９年の豊洲市場の「初競り」で過去最高値で競り落とされ、東京・築地のすし店前で披露された本マグロ。すしチェーン運営会社「喜代村」が３億３３６０万円（１キロ当たり１２０万円）で競り落とした

　青森県大間町のマグロ漁船「第２８光明丸」（大間漁協所属、４・９トン）が消息を絶った事故で、青森海上保安部は２１日、行方不明だった船長の藤枝亮一さん（７０）（同町）が大間埼灯台のある弁天島の海岸で見つかり、死亡が確認されたと発表した。

　漁船は１９日午後に同島付近で消息不明となり、同灯台から約３キロ・メートル沖合で乗組員の須藤愛教（よしのり）さん（５５）（同町）が救助されたが、死亡した。船は２０日午後、津軽海峡で転覆した状態で見つかり、２１日に第２８光明丸と確認された。

　藤枝さんが釣り上げた本マグロは２０１９年、東京・豊洲市場での「初競り」で史上最高値の３億３３６０万円で競り落とされた。