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16歳の中田璃士が想定外の2位躍進、顔くしゃくしゃ・何度もガッツポーズ…全日本フィギュア

読売新聞 / 2024年12月22日 7時0分

フリーの演技を終え、笑顔を見せる男子2位の中田璃士(21日)=武藤要撮影

 フィギュアスケート・全日本選手権第2日(21日・大阪東和薬品ラクタブドーム)――男子フリーは、鍵山優真(オリエンタルバイオ)が205・68点でショートプログラム(SP)に続いて1位となり、合計297・73点で初優勝を飾った。鍵山は来年3月の世界選手権(米ボストン)代表に内定した。SP2位でジュニアの中田璃士(りお)(TOKIOインカラミ)がフリー173・68点、合計263・99点で2位。壺井達也(シスメックス)が3位に入り、37歳の織田信成(大阪ク)は4位だった。

 元スケーターの父、誠人コーチには「6位以内ならすごい」と言われていたが、16歳の中田は「3位以内」を宣言。結果はそれを上回る2位となり、「頭の整理ができない」。顔をくしゃくしゃにして天を仰いだ。

 独特な雰囲気に包まれた大舞台でも、中田は生き生きとしていた。「他の人は他の人。自分はやることがある。それに集中を向けて好機を絶対に逃さない気持ちで滑った」。冒頭の4回転ループを踏ん張って成功させると、その後もジャンプを決めるたびにガッツポーズ。今季のジュニアの試合とは違う4回転ジャンプを2本入れた構成でも最後までミスはなかった。

 男女とも世界に名をとどろかせてきた日本フィギュア勢。「僕は目立ったタイトルをまだ持っていない。早く何かを残したい」と中田は言う。ジュニアのグランプリ(GP)ファイナルで優勝の経験はあるが、見据えているのはもっと上。偉大な先輩たちを超えようという気概が頼もしい。(森井智史)

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