追手門学院がクリスマスボウル初優勝、佼成学園に逆転勝利…初の決勝で頂点に
読売新聞 / 2024年12月22日 22時28分
アメリカンフットボール・全国高校選手権決勝「クリスマスボウル」(22日・万博)――追手門学院(関西代表・大阪)が佼成学園(関東代表・東京)を24―10で破り、初優勝を飾った。第3クオーターにRB奥村の2TDで逆転し、第4クオーターにも加点した。最優秀ラインマン賞(安藤杯)に武野(追手門学院)、最優秀バック賞(三隅杯)に奥村(同)、敢闘賞に吉岡(佼成学園)が選ばれた。
試合終了の瞬間、えんじ色のユニホームの選手がグラウンドになだれ込み、抱き合った。初出場の大舞台で頂点に立った追手門学院の主将・藤田は「常に挑戦者の気持ちで攻め続けた」と喜びに浸った。
36回の攻撃のうち、ランを仕掛けること32回。徹底した地上戦が第3クオーターに実る。エースRB奥村が1ヤードの逆転TDランを奪うと、次の攻撃では「ボールを持った瞬間、走るコースが見えた」と左サイドを20ヤード駆け抜けてTDを奪った。
1968年創部。2012年のスポーツコース新設後、強化が進み、昨年は全国8強入りを果たした。フラッグフットボールの17U(17歳以下)日本選抜チームに選ばれた奥村を筆頭に、高い個の力に加え、今季はXリーグの強豪パナソニック前監督の荒木延祥氏を特別コーチに招き、基礎から徹底的に見直してきた。
奥村は「個性が一つになって組織力も上がり、結果をつかめた」。また一校、楽しみなチームが現れた。(滝口憲洋)
佼成学園主将「いい流れの時に決めないと」
佼成学園は相手を上回る206ヤードを獲得しながら、ゴール前で決め手を欠き、2年ぶりの優勝に届かなかった。計3ターンオーバーを喫し、後半にはパントをブロックされるなど、要所で出たミスも痛かった。主将のRB迫田は「いい流れの時に決めないとこうなる。チームとして踏ん張れなかった」と声を落とした。
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