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JR東海の初代社長・須田寛氏が死去、93歳…愛知万博の誘致やNHK経営委員長で功績

読売新聞 / 2024年12月23日 13時5分

JR東海初代社長の須田寛氏(2022年9月28日)

 JR東海の社長、会長を歴任した須田寛(すだ・ひろし)氏が13日、老衰で死去した。93歳だった。後日、お別れの会を行う。

 洋画家の須田国太郎氏の長男として京都市に生まれた。1954年に京大法卒、日本国有鉄道入社。国鉄時代は、特急の回送車両を通勤者向けに活用するホームライナーを発案するなどアイデアマンとして知られた。

 国鉄の分割・民営化に伴って、87年にJR東海の初代社長に就任し、95年に会長となった。2004年6月から21年6月まで相談役を務め、その後、顧問となった。

 05年に開かれた愛・地球博(愛知万博)の誘致や成功にも貢献した。その後も、産業遺産や企業資料館、ハイテク工場を観光の目玉にする「産業観光」を提唱し、講演活動などで熱心にアピールしてきた。著書に「東海道新幹線三〇年」、「観光の新分野 産業観光」、「昭和の鉄道 近代鉄道の基盤づくり」などがある。

 NHK経営委員長を98年から04年まで務めたほか、中部経済連合会副会長を89年から15年間歴任した。

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