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和歌山・金剛峯寺の「八大童子立像・不動明王坐像」など7件が新年度の修理助成対象に

読売新聞 / 2024年12月23日 23時0分

制多伽童子

 文化庁、宮内庁、読売新聞社による「紡ぐプロジェクト」は、2025年度に実施する修理助成事業の対象に、和歌山・金剛峯寺の「八大童子立像・不動明王像」など7件を決めた。有識者でつくる選考委員会が公募の中から選定した。

 八大童子立像は不動明王の使者とされる8体。このうち制多伽せいたか=写真=、矜羯羅こんがら恵光えこう清浄比丘しょうじょうびく恵喜えき烏倶婆●(うぐがば)の童子6体が鎌倉時代の仏師・運慶一門によって制作され、国宝に指定されている。指徳しとく童子、阿耨達あのくた童子の2体は南北朝期の制作で、6体と合わせて国宝指定となっている。不動明王坐像は平安後期の作風で重要文化財。

 いずれも像表面の漆箔しっぱくの剥がれが目立ち、3年かけて剥落はくらく止めなどを行う。

 国宝はこのほか「地蔵菩薩立像」(京都・大報恩寺蔵)、重要文化財は「釈迦三尊像」(愛知・林泉寺蔵)、「石山寺多宝塔柱絵」(滋賀・石山寺蔵)、「如意輪観音坐像」(京都・平等寺蔵)、「らん亭曲水図」(京都・随心院蔵)、「不動明王坐像」(石川・法住寺蔵)が選ばれた。新たに選ばれた文化財の詳細は後日、読売新聞で紹介する。

 ●(=「言」偏に「我」)

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