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「歌会始の儀」入選者10人を発表…最年長は77歳、最年少は16歳

読売新聞 / 2024年12月25日 0時0分

宮内庁

 宮内庁は来年1月22日に皇居・宮殿で行われる「歌会始の儀」の入選者10人を発表した。お題は「夢」で、海外からの88首や点字作品12首を含む計1万6250首から選ばれた。

 最年長入選となった長野県佐久市の元エンジニア金井寛さん(77)は、「正直驚いている」と語った。

 短歌を始めたのは5年前。100歳まで短歌をたしなみ、3年前に102歳で他界した母親の介護が本格化したのを機に、歌を詠むようになった。入選作には「今年死去した指揮者の小沢征爾さんが愛し、自分も学生時代を過ごした松本の街に『夢』を重ねたいと思った」という。

 最年少の入選者は、宮崎県延岡市の延岡学園尚学館高等部1年の森山文結ふゆさん(16)。お題を目にした時に感じた将来への不安や期待を込めたといい、「入選するとは思わなかった」と笑顔を見せた。

 祖母と母の影響で幼い頃から俳句に親しみ、中学3年の頃に短歌を作り始めた。「短歌は自分の感情を込められるのが魅力。これからも気負わず楽しんでいけたらと思う」と話した。

 天皇陛下に招かれて歌を詠む召人めしうどには、国文学者の三田村雅子さん(76)が選ばれた。

 ほかの入選者は次の通り。(敬称略)

 ▽長崎県諫早市、元諫早郵便局集配課長馬渡寿人(74)▽浜松市、日本語教師佐藤一央(69)▽新潟県上越市、元中学校教員大堀みき(65)▽埼玉県朝霞市、小学校教諭吉田光男(60)▽さいたま市、会社員川崎ななせ(31)▽岡山市、会社員西江涼帆(27)▽東京都世田谷区、東京理科大4年村木陸(23)▽同北区、中学校教諭栗田岳(22)

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