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岸和田市長が議会を解散、議員「今回の問題の発端は市長だ」…妻も記者会見に同席「大切な家族」

読売新聞 / 2024年12月25日 9時16分

 女性関係を巡って大阪府岸和田市の市議会から不信任決議を受けた永野耕平市長(46)は24日、議会を解散した。市長も議会側も、「大義がない」と互いに批判し合う事態となった。市選挙管理委員会は市議選を1月26日告示、2月2日投開票の日程で実施することを決めた。

 永野氏は24日午前、議長の烏野隆生氏に解散を通知した。烏野氏は読売新聞の取材に、「今回の問題の発端は市長だ。議員に落ち度はなく、市長に大義はない。解散は許しがたい」と述べた。

 永野氏は性的関係を巡って女性から提訴され、今年11月に永野氏が解決金500万円を支払うことで和解した。永野氏はこれまで、「妻以外の人と交際関係にあり、本当に申し訳なかった」と謝罪する一方、「性加害などは一切やっていない」と説明していた。

 永野氏は24日午後に開いた記者会見で、「不信任決議の内容が全く理解できず、大義がない」と解散の理由を述べた。

 不信任決議で説明責任を果たしていないと指摘されたことについて、「相手方に秘匿してほしいと言われていること以外は、説明責任を果たしてきた」と反論。「(市政の)混乱を招いた」との指摘についても、「混乱は僕一人で起こしているわけではない。『全てお前のせい』と言うのはちょっと違う」と語った。

 自らの辞職については、「まずは不信任決議が正しいか、(市議選で)市民に判断してほしい」と述べ、否定した。市議選後、新たな議会で再び不信任決議案が提出された場合、「3分の2以上の出席」で「過半数の賛成」があれば可決される。可決されれば、永野氏は自動失職し、50日以内に市長選が行われる。永野氏は市長選が実施された場合、「挑戦したい」と出馬を明言した。

 記者会見の後半では、妻(38)が同席。「(永野氏は)変わらず、大事な家族の一員です」とし、「(性加害はなかったという)事実をきちんとお伝えしたい」と語った。

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