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インサイダー取引疑惑、裁判官と東証元社員を在宅起訴…東京地検特捜部

読売新聞 / 2024年12月25日 15時35分

東京地検特捜部がある検察合同庁舎

 金融庁に出向中の裁判官によるインサイダー取引事件で、東京地検特捜部は25日、裁判官出身で同庁元職員の佐藤壮一郎容疑者(32)(懲戒免職)を金融商品取引法違反で東京地裁に在宅起訴した。また特捜部は同日、別のインサイダー取引に関与したとして、東京証券取引所元社員の細道慶斗容疑者(26)(懲戒解雇)と、父親の正人容疑者(58)も同法違反で東京地裁に在宅起訴した。

 起訴状では、佐藤容疑者は最高裁事務総局から同庁へ出向し、企業開示課課長補佐として株式公開買い付け(TOB)を予定する企業の書類審査などを担当していた今年4~9月頃、未公表のTOB情報10件を基に対象企業の計1万1800株(計約952万円)を買い付けたとされる。

 また、東証で上場企業の適時開示などを担当する上場部開示業務室に所属していた細道容疑者は同1~3月、コンビニ大手に関するTOB情報など3件の未公表情報を正人容疑者に伝え、同容疑者が公表前に計1万5200株(計約1707万円)を買い付けたとされる。

 事件を巡っては、証券取引等監視委員会が同9月に3容疑者の関係先を強制調査し、今月23日、特捜部に告発していた。

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