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東京国税局調査官、電車内で窃盗・未遂を重ね「やらない方が損だと思うように」…停職6か月

読売新聞 / 2024年12月25日 21時40分

東京国税局

 東京国税局は25日、いずれも30歳代の男性職員2人を停職6か月と同3か月の懲戒処分にしたと発表した。

 停職6か月の処分を受けたのは、同国税局に勤務する国税調査官。今年6月6日~8月24日、利害関係者ではない友人と知人から、プロ野球観戦や飲食など計約7万5000円分の接待を受けていた。また、埼玉県内の自宅最寄り駅前のベンチで寝ていた人のカバンを盗もうとしたとして、8月24日に窃盗未遂容疑で現行犯逮捕された。

 さらに、帰宅途中のJR京浜東北線の電車内で、網棚に置かれていたリュックサックを持ち去るなどしていたことも判明。調査官は計3件の窃盗・窃盗未遂罪に問われ、12月23日に懲役2年、執行猶予4年の有罪判決を受けたという。

 同国税局の内部調査に対し、調査官は「金には困っていなかったが、自由に使える金を増やすことが目的だった。盗みを繰り返すうち、やらない方が損だと思うようになった」と話している。調査官は同23日付で辞職した。

 一方、停職3か月の処分を受けたのは、神奈川県内の税務署に勤務する国税徴収官。2019年1月~24年9月、勤務中にスマートフォンで計1673回、馬券を購入していた。馬券を購入するための口座は、計約3900万円の入金が確認されているという。

 また、徴収官は22年2月~24年6月、所属する部署の職員らが積み立てた積立金から計約329万円を無断で持ち出し、大半を馬券の購入費に充てていた。発覚を免れるため持ち出しと返金を繰り返しており、現時点では、全額が返金済みだという。

 徴収官は内部調査に対し、勤務中の馬券購入について「ばれないだろうと思った」と説明。積立金の持ち出しについては、「競馬で負けて手持ちがなくなったが、購入したい気持ちを抑えられず、後で返せば問題ないと考えた」と話したという。辞職はしていない。

 同国税局の北野彰三・国税広報広聴室長は「税務行政に携わる公務員としてあるまじき行為。誠に申し訳ない」とコメントした。

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