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堺市ふるさと納税返礼品、世界250台限定の高級ロードバイクを追加…寄付額929万円で1台のみ

読売新聞 / 2024年12月26日 13時29分

寄付額929万円で1台限定の返礼品ロードバイク(堺市役所で)

 堺市は、ふるさと納税の返礼品に、市では寄付額が最高となる929万円の高級ロードバイクや伝統産業の包丁製作体験などを追加し、テコ入れを図っている。これまで人気だった液晶テレビが、工場の稼働停止に伴って在庫限りで終了する見通しで、返礼品の充実によって影響を最小限に抑えたい考えだ。(北口節子)

 市のふるさと納税寄付額は、2023年度が約15億5000万円だった。このうち約2割にあたる3億5000万円を占めたのが、シャープの堺工場が製造していた液晶パネルを使用したテレビ「アクオス」で、22年度から返礼品に採用されていた。しかし、堺工場は業績悪化で今年8月に生産を停止した。市によると、在庫がある間は返礼品として扱うものの、いつまで提供できるかは不明という。

 一方、市では23年度、市民が他の自治体にふるさと納税を行ったことで、約42億6800万円の市民税が市外に流出した。減収分の4分の3は地方交付税で国から補てんされるが、液晶テレビが返礼品からなくなることで寄付額の減少が見込まれ、影響を少しでも食い止めるため、返礼品の“品ぞろえ”を強化することになった。

 追加された返礼品の目玉は、イタリアの老舗自転車メーカー「コルナゴ」のロードレース用バイクで、市に本社を置く自転車部品大手「シマノ」の変速装置やブレーキを搭載する。高い走行性能が売りで、ツール・ド・フランスに出場するプロチームも使用している。寄付額929万円の製品はチタニウム仕様で、世界で250台限定(うち国内は5台)の1台。通常仕様は695万円で、主なふるさと納税サイトで申し込める。

 市担当者は「高額なので数が出るのは難しいかもしれないが、市をうまくPRできる機会としたい」と意気込む。

 体験型の返礼品も充実させる。伝統の堺打刃物うちはものの技術を受け継ぐ「榎並刃物製作所」での包丁製作体験(寄付額5万円)や、バレーボール・SVリーグで市を本拠地とする「日本製鉄堺ブレイザーズ」の試合観戦や選手との写真撮影、サイン入りユニホームなどのプレゼント(同15万円)が新たに加わった。

 永藤英機市長は11月20日の記者会見で「堺の魅力が伝わるような返礼品を知恵を絞りながら提供し、今まで以上の寄付額を受けられるようにしたい」と語った。

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