「武漢といえばコロナの印象」初の感染者確認から5年、市民から嘆きの声…閑散とする繁華街
読売新聞 / 2024年12月26日 7時20分
新型コロナウイルスの感染が最初に広がった中国湖北省武漢市の政府が、原因不明の肺炎患者の存在を発表してから31日で5年となる。中国政府は「全体的に回復している」とコロナ禍からの復興を強調するが、武漢では長らく続いた行動制限「ゼロコロナ政策」が今でも経済に影響を与え、市民生活に影を落としていた。(武漢で 田村美穂)
「武漢といえばコロナという印象になっている」
今月上旬に武漢市を訪れると、市民らの嘆きの声が聞かれた。繁華街は閑散とし、週末でも人通りは多くない。地元住民らによると、コロナ禍前の半分程度という。ゼロコロナ政策で景気が冷え込み、飲食店や商業施設の利用者が急減したことが一因だ。タクシー運転手の男性(52)は「売り上げが3分の1以下に減った」と政府への不満を漏らした。
武漢市政府の発表によると、同市の失業率はコロナ禍前の2018、19年はそれぞれ、2・14%、2・02%と2%程度だったが、20年には3・04%、21年に2・92%と3%前後に上昇。22年は2・61%で、コロナ禍前と比べて高い状態が続く。
初期に感染者が集中した市中心部の「華南海鮮卸売市場」は、タケネズミやタヌキといった食用の野生動物が扱われ、感染源の可能性が高いとされた。市場は封鎖されたものの、世界的なイメージ悪化を招いた。
こうした印象を
元の市場で20年近く海産物店を経営していた男性店主(64)は、昨春の再開とともに移転した。「売り上げが半分程度になった」と語り、「負の象徴」のイメージから抜け出せないことにいらだちを隠せずにいた。
この記事に関連するニュース
-
消えた“野生動物” 新型コロナの震源地 中国・武漢の「海鮮市場」で起きている変化 パンデミックから5年 今も封じ込められる「批判」の声
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年12月26日 6時30分
-
月給11万円、貯金ゼロ、「体を売る」という選択肢はない…台湾の貧困女性が生きるために始めた「副業」の正体
プレジデントオンライン / 2024年12月19日 18時15分
-
「第8回ペットフェア華南(深セン)」にジェトロがジャパンブースを出展(中国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年12月18日 0時0分
-
米下院特別小委員会、新型コロナウイルスの中国研究所流出説を支持―AFP通信
Record China / 2024年12月6日 12時0分
-
成田国際空港はコロナ禍前に完全回復 国際線の外国人旅客数は過去最高
OVO [オーヴォ] / 2024年11月29日 16時30分
ランキング
-
1イスラエル・ネタニヤフ首相がトランプ氏の就任式出席へ 逮捕状を出されて以降、初の外遊か
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年12月26日 15時13分
-
2「死刑囚よ地獄に行け!」 トランプ氏Xマスに投稿
共同通信 / 2024年12月26日 11時26分
-
3ロシア南部、黒海の石油流出で緊急事態宣言
ロイター / 2024年12月26日 10時19分
-
4ロシア軍のミサイル誤射説も浮上 カザフスタンの旅客機墜落、死者は38人に
産経ニュース / 2024年12月26日 9時4分
-
5モザンビークの刑務所で暴動、33人死亡 約1500人脱走
ロイター / 2024年12月26日 12時23分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください