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共通テスト新設の必須科目・情報I対策、プログラミング特化の市販問題集が有効…「注意点」「お勧め」を聞く

読売新聞 / 2024年12月26日 13時22分

タブレット端末を活用して情報Iの授業を行っている樫飯教諭(京都府立嵯峨野高で)

 2025年1月の「大学入学共通テスト」から出題教科・科目が変更され、必須科目に「情報I」が新たに加わる。(向野晋)

 情報Iは、情報技術を適切かつ効果的に活用し、問題の発見や解決につなげる「デジタル人材」を育成するのが狙いで、2022年度から高校の必履修科目となった。授業は週2コマで、コンピューターやネットワークの仕組み、データ分析などを理解してもらい、アルゴリズム(問題を解決するための手順・方法)やプログラミングの方法を実習形式で学ぶ。

 教科書は、〈1〉情報社会の問題解決〈2〉コミュニケーションと情報デザイン〈3〉コンピューターとプログラミング〈4〉情報通信ネットワークとデータの活用――の4章で構成される。大学入試センターが公表した全4問の「試作問題」では、第1問と第2問は〈1〉~〈4〉章、第3問は〈3〉章、第4問は〈4〉章から出題されていた。

 また今回から、情報Iの追加以外にも出題教科・科目数が変更される。

 6教科30科目から7教科21科目となり、「地理歴史・公民」では「公共」や、「歴史総合」などの出題が始まる。「数学〈2〉」は、「簿記・会計」などが除外され、「数学2、B、C」のみとなる。「国語」と「数学〈2〉」は試験時間がそれぞれ10分増える。25年は浪人生向けの科目も出題される。

高校教諭から受験生へのアドバイス

 試験までは1か月を切った。追い込みの時期、情報Iにどのような対策を取ればよいか、京都府立嵯峨野高校の樫飯涼教諭(39)に話を聞いた。

 ――対策での注意点は。

 情報Iの試験問題は、大学入試センターが公表している全4問の試作問題をベースに作成される予定だ。プログラミングが出題される第3問は、教科書の理解だけでなく、補助教材を用いて慣れておくと対処しやすいだろう。

 ――お勧めの補助教材は。

 プログラミングに特化した市販の問題集が有効だ。動画投稿サイトの解説動画もお勧め。私も授業では自作の動画を活用しているが、生徒の理解の助けになっていると感じる。

 第3問以外では、教科書の内容をきちんとインプットしておけば、ある程度対処できる。第4問のデータ分析は数学Iと重複するところがあり、セットで学習するとよい。

 ――本番で使用されるプログラミング言語を不安に思う受験生もいる。

 Pythonのように実際に使われている言語ではなく、「共通テスト用プログラム表記」という独自のプログラミング言語で出題される。試作問題で示されているので、慣れておく必要がある。

 ――過去問がないので心配という声も聞く。

 過去の出題科目「情報関係基礎」は、「共通テスト用プログラム表記」でないことを認識しておけば、ある程度は参考になると思う。

 ――受験生にエールを。

 これまでやってきたことを信じて、焦らず、冷静に頑張ってください。

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