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ヒズボラと停戦中でも住民の姿なく…イスラエル北部国境の村「家に戻りたいが、安全確保されず難しい」

読売新聞 / 2024年12月26日 20時23分

イスラエル北部メトゥーラ村で、砲弾が着弾し、穴が開いた自宅の天井を指さすレブアリーさん(23日)

 ヒズボラと停戦中のイスラエルの北部国境一帯には、依然として住民の姿はほとんどない。砲撃で破壊された家々の多くは放置されたままだ。

 国境沿いの人口約2600人のメトゥーラ村は半数の家屋が損壊した。全住民が退避しているが、カメラマンのギデオン・レブアリーさん(62)は23日、砲弾が直撃した自宅の屋根を補修していた。「家に早く戻りたいが、安全が確保されない限り難しい」と語った。

 メトゥーラ村からレバノンの集落が肉眼で見え、大半の家屋が全壊状態だった。村の治安責任者ヨッシー・レビットさん(52)は「集落もヒズボラの軍事拠点だ。弾薬や攻撃を仕掛けるためのトンネルも多数見つかった」と説明した。

 イスラエル軍は国境地帯でヒズボラが軍事拠点とする数十の集落を無力化するため、停戦合意後も攻撃を続け、ヒズボラが対抗していた。AP通信によると、これまでの戦闘でレバノン側の死者は約3800人、イスラエル側は約130人に上る。(イスラエル北部メトゥーラ村 金子靖志、写真も)

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