自動車用品店で金を脅し取ろうとし、コンビニでは何度も客に体当たりか…恐喝未遂罪などで警部補を起訴

栃木県警察本部

　宇都宮地検は２７日、栃木県央地区の警察署勤務の警部補の男（４３）を恐喝未遂罪や暴行罪などで宇都宮地裁に起訴した。県警は同日付で男を停職３か月の懲戒処分とした。男は依願退職の意向を示しているという。

　起訴状などによると、男は今年５月、自家用車のタイヤが破損した際、タイヤ履き替え作業を行った宇都宮市内の自動車用品店で、店長らに「バーストしたのは空気圧のせい」などと言って、修理代約７８万円の見積書を見せて金を脅し取ろうとしたとされる。このほか、１１月には同市のコンビニ店で、男性客に何度も体当たりをするなどしたとされる。

　県警によると、男は被害者に対して「申し訳ない」と話す一方、「自分は指導しただけだ」と容疑を否認しているという。

　林光孝・首席監察官は「警察官として断じて許されない行為。再発防止と県民の信頼回復に総力を挙げて取り組む」とコメントした。