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八代亜紀さん死去から1年、初ステージを踏んだ「原点」のキャバレーにファン170人集う

読売新聞 / 2024年12月28日 16時3分

歌声を聴いて涙を拭う八代さんのファン

 昨年12月に73歳で亡くなった歌手、八代亜紀さんの音楽と人生を振り返るイベント「八代亜紀メモリアルナイト」が26日夜、故郷の熊本県八代市にあるキャバレー「ニュー白馬」で行われた。八代さんがデビュー前に初めてステージに立った「原点」の場所で、集まったファン約170人が思い出にひたった。(中村由加里)

 八代さんは中学校卒業後間もなく同店で歌い始め、音楽人生をスタートさせた。デビュー後も、帰郷すると店に立ち寄っていたという。八代さんとゆかりがあったイベント企画会社が主催。市などが後援し、中村博生市長は「様々な形で八代に貢献していただいた。本当にすてきな方だった」と振り返った。

 イベントでは、八代さんの代表曲「舟唄」「なみだ恋」などをレコードで流すライブや関係者によるトークショーがあった。市出身の歌手、西城なつ美さんは八代さんが20歳代の時に着ていた舞台ドレスで「デスティニーラブ~運命の人~」などを歌った。曲の途中で感極まる場面もあり、ファンの涙を誘った。

 ニュー白馬の「大ママ」、西田フサエさん(98)は「亜紀ちゃんは小さい頃から知っており、歌が上手でかわいい子だった」、代表の池田義信さん(75)は「リハーサルから目頭が熱くなった」としのんだ。ファン歴30年という市内の主婦(74)は八代さんの顔が描かれたタペストリーや手作りのうちわを手に、「来て本当に良かった」と語った。

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