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CO2が「エサ」の細菌でバイオプラ量産化へ、カネカが実証実験…環境負荷小さく脱炭素にも期待

読売新聞 / 2024年12月28日 15時0分

 化学大手のカネカは、二酸化炭素(CO2)を「エサ」として細菌に与えてプラスチック原料を作り出す技術を確立し、来年2月にも、量産化に向けた実証実験に乗り出す。将来的にはCO2由来のバイオプラスチックとして実用化し、食器やレジ袋への採用を目指す。

 この細菌は「水素酸化細菌」で、栄養源として取り込んだCO2などから、プラスチック原料を作って蓄える。海中などで微生物により分解され、一般的な石油由来のプラスチックよりも環境への負荷が小さい。水素酸化細菌は藻類の50~70倍のCO2を吸収し、脱炭素の効果も期待される。

 カネカは、兵庫県内の工場に容量200リットルの細菌の培養槽を新設し、効率的で安全な生産工程の構築を図る。実用化に向けて2030年度までに、容量を10万リットル規模へ拡大することを目指す。

 政府も、脱炭素の技術開発を支援する「グリーンイノベーション基金」を活用して、量産化を後押しする。2025年大阪・関西万博の政府パビリオン「日本館」でも、カネカの研究成果を展示し、先進技術として世界にアピールする。

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