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プロ野球「くふうハヤテ」始球式や水族館貸し切り…福袋に体験型ユニーク商品続々、購買意欲誘う

読売新聞 / 2024年12月31日 18時47分

初売りに向けて準備が進む百貨店(静岡市葵区で)

 静岡県内の百貨店で、新年初売りの準備が本格化している。物価高で節約志向が高まる中、各店はスポーツを通じた特別体験や航空券の「割引クーポンガチャ」などユニークな商品を用意。買い物客の購買意欲を喚起する工夫を凝らしている。

 松坂屋静岡店(静岡市葵区)は、プロ野球ウエスタン・リーグ「くふうハヤテベンチャーズ静岡」の公式戦で始球式ができる体験型福袋を企画した。限定1セットで税込み55万円。練習見学や選手との写真撮影会などの特典も付くという。

 フジドリームエアラインズともコラボし、「運試し割引クーポンガチャ」(税込み5000円)も限定50個用意。富士山静岡空港発着の国内線(沖縄を除く)で使える6000~2万円の割引クーポンが当たる。ほかにも、店内の水族館「スマートアクアリウム静岡」を貸し切りにし、プロカメラマンに記念撮影をしてもらえる企画もそろえた。

 同店によると、今年の初売り初日の来客数は約3万5000人で、コロナ禍前の5万人まで回復していない。同店広報担当の木庭英之さんは「節約傾向の中で、『モノ』ではなく体験など『コト』を売る時代に変わってきている」と語る。

 静岡伊勢丹(同区)は、小学生向けの体験型企画を用意。静岡市を拠点にする卓球Tリーグの「静岡ジェード」の試合観戦後、選手から卓球指導を受けられる企画(税込み2025円)や地元のテレビ番組での食レポ体験(同)などを用意した。

 同店によると、初売りの売り上げは年々減少する傾向にあるといい、担当者は「物価高の影響で、福袋を買う人は、生活必需品を選んだり中身を吟味してから購入したりするケースが増えている。だからこそ特別体験を売り出して関心を持ってもらうことが重要だ」と狙いを語る。

 自宅で手軽に初売りを楽しめる仕組みを考える店もある。遠鉄百貨店(浜松市中央区)は、福袋を事前にネット注文できるようにした。担当者は「初売りの季節を楽しんでもらえるよう、利便性を追求していきたい」と話した。

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