北九州の中学生殺傷、血痕の付いた１０ｃｍのナイフを車から押収…珍しい刃物数十本も

平原政徳容疑者（２１日、北九州市小倉南区で）

　北九州市小倉南区のファストフード店で中３男女が殺傷された事件で、殺人未遂容疑で逮捕された同区の無職、平原（ひらばる）政徳容疑者（４３）の車から、血痕の付いたナイフが押収されたことが捜査関係者への取材でわかった。形状に特徴があり、男子生徒（１５）の目撃情報と一致していることから、福岡県警は凶器の可能性があるとみて調べている。

　捜査関係者によると、平原容疑者の自宅や車からは、愛好家が観賞用に購入するような珍しいナイフなど数十本の刃物が押収された。血痕の付いた刃渡り１０センチほどのナイフのほか、事件時に着ていたとみられる衣服や黄色いサンダルも残されていた。

　平原容疑者は、１４日夜に男子生徒を刃物のような物で突き刺して殺害しようとした疑いで逮捕された。県警は、死亡した女子生徒（１５）に対する殺人容疑での再逮捕も視野に捜査する。