尹大統領と韓首相の職務停止中、崔副首相が一人三役で航空機炎上に対応…野党側は政権攻撃しづらく
読売新聞 / 2024年12月30日 13時38分
【ソウル=仲川高志】韓国の
一人三役
崔氏は事故直後、ソウルで中央災害安全対策本部会議を開き、「関係機関は全ての装備と人力を動員して人命救助に尽くしてほしい」と呼びかけた。会議後に務安国際空港へ向かった。
哀悼期間
左派系最大野党「共に民主党」の
政府は29日から1月4日までの7日間を「国家哀悼期間」に定めた。事故現場の空港と主要都市に焼香所を設置する。
李氏はこれまで、尹氏の弾劾審判を進める憲法裁判所の人事を巡り、裁判官9人のうち国会が選出する3人の補充を急ぐよう政府を強く圧迫してきた。
野党の意向を代弁する左派系裁判官2人を送り込まなければ、尹氏を
黄信号
公職選挙法違反の罪に問われた李氏は11月15日、1審懲役1年、執行猶予2年の有罪判決を受けた。来年2月にも控訴審判決が出てしまえば、次期大統領選出馬に黄信号がともる。その前に憲法裁で尹氏の罷免を勝ち取らなければならない。韓氏に対する弾劾訴追も、韓氏が26日、憲法裁裁判官の任命を保留したことに反発したものだ。
崔氏は27日、韓氏に対する弾劾訴追案の採決前、報道陣に「(大統領)権限代行の権限代行は役割が非常に限定的だと多くの方が言っている」と述べ、裁判官の補充に慎重な姿勢だ。
「共に民主党」の
しかし、韓国国民の注目は当面、今回の事故に向けられる。「共に民主党」は、韓氏に対して「任命を拒否すれば内乱勢力の一味とみなす」と圧迫して裁判官の任命を迫ったが、崔氏に対して同じ手法は取りにくくなった。司法リスク回避に向け一刻を争う李氏と「共に民主党」の対応に注目が集まりそうだ。
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