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国学院大・平林清澄、集大成の箱根路で「区間賞取る」…世界陸上も視野に「初優勝&3冠」狙う

読売新聞 / 2024年12月30日 12時40分

 第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は来年1月2、3日、東京・大手町の読売新聞社前から神奈川県箱根町の芦ノ湖までを往復する10区間217・1キロのコースで行われる。史上6校目の大学駅伝3冠を狙う国学院大の平林清澄(4年)ら、勝負の行方を左右する各校のエースたちを紹介する。

寮長としてもチームに目配り

 国学院大の平林はチームが今季掲げる「勝ちきる」というテーマを、先頭で体現してきた。初マラソンに挑んだ2月の大阪で、海外の強豪を抑えて優勝。出雲では駒大のエース篠原倖太朗(4年)とのアンカー勝負を制し、優勝を決めた。集大成の箱根に向けても「どの区間を走っても、区間賞を取る走りが求められる」と決意を示す。

 目標の箱根駅伝初優勝を実現できるチーム作りに力を尽くすため、エースで主将の立場に加え、寮長も買って出た。毎月1回、食事の席のグループ分けをシャッフルする仕組みを提案し、学年や競技力に関係なく誰もがコミュニケーションを取りやすい環境を整えた。

 その成果として、下級生が常日頃から「平林さんに勝ちますよ」と宣言し、練習から積極的に挑んでくる好ムードが生まれ、自身も「常にお尻に火をつけられている感じ。すごく刺激を受けている」。相乗効果で力を伸ばし、出雲、全日本の「2冠」達成に導いた。

 来年2月には、世界選手権東京大会のマラソン代表選考レースに出場予定だが、「まずは僕の夢であり、チームの夢である、箱根駅伝総合優勝に懸けたい」。悲願達成を弾みに、世界へ羽ばたく決意だ。(西口大地)

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