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「シダマツ」結成10年で頂点に…バドミントン全日本総合選手権・女子ダブルス

読売新聞 / 2024年12月30日 19時26分

主なニュース用。女子ダブルスで優勝し、表彰式で笑顔を見せる志田千陽(右)、松山奈未(30日)=西孝高撮影

 バドミントンの全日本総合選手権は30日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで各種目決勝が行われ、女子ダブルスはパリ五輪銅メダルの志田千陽、松山奈未組(再春館製薬所)がストレートで五十嵐有紗(BIPROGY)桜本絢子(ヨネックス)組を破り、初優勝を飾った。女子シングルスは18歳の宮崎友花(山口・柳井商工高3年)が初優勝。この種目を高校生が制したのは2014年に福井・勝山高2年(当時)の山口茜が勝って以来。男子シングルスは田中湧士(NTT東日本)が3年ぶり2度目の優勝。ダブルスの男子は山下恭平、緑川大輝組(NTT東日本)、混合は柴田一樹、篠谷菜留組(NTT東日本)がいずれも初優勝を果たした。

「銅」のパリ五輪後、苦しんだが

 相手コート奥にウィニングショットを決めた松山は叫び、志田はラケットを放り投げた。「2人でここまで走ってきた。優勝できて素直にうれしい」と志田。「シダマツ」結成から10年で、ようやくたどり着いた全日本総合の頂点だ。

 今夏結成した五十嵐・桜本組に完成度の違いを見せた。松山がショットの緩急で揺さぶれば、志田も抜群のレシーブで猛攻をはね返す。「穴が少なかった」と桜本。第1ゲームを21―5で圧倒。第2ゲームは接戦となったが攻めの姿勢を貫き、21―19で振り切った。

 銅メダルに輝いたパリ五輪後、2人は苦しんだ。目標を見失い、気持ちが入らず負けた試合もある。志田は自身の心の変化を素直に受け入れようと決め、松山は別の後輩選手と組んだ試合で「バドミントンの楽しさを思い出した」。そんな2人で目指したのが、この大会の初優勝だった。

 松山のコンディション調整のため、来年1月の二つの国際大会はペアを休養し、志田はリオデジャネイロ五輪金の松友美佐紀(BIPROGY)とコンビを組む。「また(松山と)2人で海外の大会に出る。そこで優勝を目指したい」と志田。シダマツの戦いは続く。(福井浩介)

「ワタガシ」解消から新たなペアで臨んだが

 桜本とのペアで挑んだ五十嵐(旧姓・東野)は決勝で「シダマツ」に敗れ、女子ダブルスでのタイトル獲得はならなかった。パリ五輪の混合ダブルスで2大会連続となる銅メダルを手に入れ、大会後に渡辺勇大との「ワタガシ」ペアを解消。自身の結婚もあり、人生の大きな節目となった2024年を終え、「五輪でも目指していた金メダルに届かなかったけど、いい1年だったなと思う」と振り返った。

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