「ノロウイルス食中毒」おう吐に腹痛、つらすぎる激ヤバ症状 「4つの原則」守るだけで予防できる
J-CASTニュース / 2024年12月30日 16時0分
ポイントをおさえて身を守ろう
2024年12月13日夜、長崎の美しい夜景をのぞむホテルの宴がはじまった。団体客25人は刺身や揚げ物を楽しんだ。しかし、その後、10代から70代の男女9人が、おう吐や下痢、発熱を訴える。客や調理スタッフから、ノロウイルスが検出され、長崎市は食中毒が発生したと発表した。
このように、ノロウイルスによる食中毒は毎年、冬場に多くなる。厚生労働省の2019年~2023年の食中毒統計の平均によると、1年間のうち11月から2月までの発生が57%を占める。患者数は年平均4592人。原因別で第1位の40.6%となっている。
「持ち込まない」「つけない」「やっつける」「ひろげない」
予防するには何をすればよいのだろう。ポイントは4つある。
「持ち込まない」「つけない」「やっつける」「ひろげない」だ。政府広報オンラインの2024年11月20日付記事「ノロウイルス食中毒の予防4原則」がまとめている。
(1)持ち込まない
ノロウイルスは非常に強い感染力をもっている。ウイルスがついた手で調理し、汚染された食品を食べて食中毒になる経路が約8割に上る。
調理場にウイルスを持ち込まないように、ふだんから感染しないように日々の健康管理を心がける。また、腹痛や下痢があるときは、食品を直接とりあつかう作業をしない。
(2)つけない
食品だけでなく食器や調理器具などにウイルスをつけないように、調理をする前に念入りに「手洗い」をする。指輪や時計は外し、せっけんで指の間や親指の周り、手首、手の甲などもしっかりと洗う。ちなみに手洗いの重要性は新型コロナ禍でも強調された。
(3)やっつける
食品についたノロウイルスを死滅させるためは、中心温度85~90度で90秒以上の加熱が必要。さらに、包丁やまな板など調理器具は、洗剤でよく洗ったあと、85℃以上の熱湯で1分以上加熱するか、塩素消毒液にひたしてもよい。
(4)ひろげない
身近でウイルス感染が発生したときは、感染を広げないように努める。感染者が使ったり、おう吐物がついたりしたものは、他のものと分けて洗浄消毒する。おう吐物やおむつを処理するとき、使い捨てマスクや手袋などを着ける。手が振れるドアのノブも消毒のポイントだ。
ノロウイルスの潜伏期間は24時間から48時間とされる。主な症状は、吐き気、おう吐、下痢、腹痛、37~38度の発熱で、たいてい症状が1日から2日続いたあと回復する。感染がうたがわれるときは迷わず医師や保健所に相談しよう。
12月から1月がピークとなるノロウイルス食中毒。手洗いをはじめとする「予防4原則」を忘れないようにしたい。
(ジャーナリスト 橋本聡)
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