年越しそばすすり「新年は復興を」…石川・輪島の地区唯一のスーパーが仮設の住民らに振る舞い

年越しそばを味わう市民ら（３１日、石川県七尾市で）

　能登半島地震や昨年９月の記録的大雨で被害を受けた石川県輪島市町野地区にある唯一のスーパー「もとやスーパー」で３１日、年越しそばが振る舞われた。仮設住宅で暮らす堀江政子さん（７７）は店舗内の交流スペースのこたつでそばをすすりながら、「新年はちょっとでも復興が進んでほしい」と願っていた。

　同スーパーは「住民の力になりたい」と地震後も店を開け続けた。大雨で休業を余儀なくされたものの、１１月３０日に再開。本谷一知店長（４７）は「復興の流れを止めないようにしたい」と話した。