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背中押した祖父が4度走った1区を「本来は走りたい」…法大主将、エースとして2区快走誓う

読売新聞 / 2025年1月1日 11時19分

2024年の箱根駅伝で、たすきをつなぐ法大4区の小泉樹(左)(神奈川県小田原市で)

 第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝=読売新聞社共催)が2、3日に行われる。前回総合6位の法大の主将を務める小泉いつき(4年)は2区に登録。箱根ランナーだった祖父を驚かせるような走りで、目標の総合5位以内を見据える。

 祖父・真二良しんじろうさんは兵庫・葺合高時代に全国高校総体1500メートル優勝経験もあり、早大時代には1965年から4年連続で箱根1区を走った。毎年正月、箱根駅伝をテレビ観戦しながらうれしそうに思い出を語る姿を見て、小泉も箱根への憧れが募り、中学時代に本格的に陸上を始めたという。

 東京・国学院久我山高から法大に進んで以降も時折、食事しながら陸上に関する助言をもらう。特に故障明け時には、「じっくり走り込んだ方がいい」と、焦らず地道な脚づくりをするようアドバイスを受けて実践。「すぐに(強度の高い)ポイント練習に入るのではなく、じっくりジョグで距離を踏んでから試合に復帰していけた」と感謝する。

 自身は長距離やロードに強い。スピードランナーだった祖父とはタイプが違うものの、「少し違う部分もあるんですけど、うまく落とし込める部分を参考にし、自分の練習に取り入れている。それが力になっているのだと思う」と話す。

 今季は序盤こそ左膝内側の痛みを引きずっていたものの、故障が癒えて夏合宿を順調に消化してからは順調。昨年11月の上尾シティハーフマラソンでは1時間2分13秒の自己ベストで6位入賞を果たして上り調子だ。

 迎える最後の箱根。1年時は3区11位。前回は4区12位で、今回は祖父を上回る1区3位を目標にしてきたが、チームの主軸として2区の準備をしてきた。「本来は1区を走りたいですが、(2022年に法大の先輩の)鎌田航生さんが出した1時間7分11秒を目標にしてチームに貢献する走りをしたい」と言って加えた。

 「いい意味でも悪い意味でも、これまでおじいちゃんが想像していた通りのレースしかできてない。もちろん褒めてはくれるんですけど、『これくらいだよね』というのがあると思う。それを上回るような走りがしたいですね」。(井上敬雄)

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