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七尾市出身のパティシエ辻口博啓さん、能登のユズ使ったチョコで金賞…「がんばっていかんかいね」

読売新聞 / 2025年1月1日 17時37分

能登半島への思いを語るパティシエの辻口博啓さん=若杉和希撮影

 能登半島地震の発生から1年がたった。石川県ゆかりの著名人らが応援のメッセージを寄せた。

辻口博啓さん 57 パティシエ 七尾市出身

 七尾市が私のふるさとです。取れたての魚をさばいて食べ、搾りたての牛乳を飲む。このような日常で味覚が磨かれたのだと思います。

 地震後、まもなく現地に行きました。建物が倒れ、見慣れた風景が変わってしまっている。これからどうなるのだろうという恐怖と不安に襲われました。

 できることをしようと、珠洲市の塩を使ったシュークリームを販売して「食べて応援」を実践しています。能登のワインやユズなどを使ったチョコレートは、フランスの品評会で金賞を取って、能登の食材のすばらしさが世界に伝わりました。今後も能登の食材の魅力を伝え、生産者の未来に光を当てていきたいです。

 能登の言葉で「あきらめんと~、がんばっていかんかいね(諦めないで、がんばろうよ)」と伝えたい。僕も人生を懸けて、能登の復興に取り組むつもりです。

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