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穴水町で衣料品店営む女性「夫と共に店を守り抜く」…少しずつ前向き「それが亡くなった父への感謝」

読売新聞 / 2025年1月1日 18時48分

能登半島地震の発生時刻に合わせて営まれた犠牲者追悼式(1日午後4時10分、石川県輪島市で)=富永健太郎撮影

 石川県輪島市の日本航空学園能登空港キャンパスで1日、能登半島地震と昨年9月の豪雨災害による犠牲者の追悼式が行われた。

 県の主催で、遺族317人や馳浩知事のほか、石破首相、岸田文雄・前首相らが来賓128人が出席した。

 馳知事は式辞で、「最愛の方を失われたご遺族の悲しみは計り知れず、その痛みに心を寄せるたび、胸が締め付けられる思いだ」と述べた。地域の復旧・復興に向けては「全ての英知を結集させ、『創造的復興』に取り組む。復興の先にある『新たな能登の未来を築く』という強い決意を新たにした」と力を込めた。

 同県穴水町で衣料品店を営み、地震で父(当時82歳)を亡くした女性(53)が遺族代表の言葉を述べた。全壊した店の再建をあきらめかけていたが、地域住民らの励ましの声を支えに少しずつ前を向き始めているという。「夫と共に店を守り抜き、地域の皆さんと共に歩んでいく。それが亡くなった父への感謝であり、地域の皆さんへの恩返しだと考えています」と語った。

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