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午後4時10分、能登半島地震と豪雨の犠牲者に黙とう…「地域と歩む」「平穏な1年に」祈る

読売新聞 / 2025年1月1日 18時28分

石川県主催の追悼式で黙とうする参列者たち=代表撮影

 災害関連死を含む504人の命が奪われた能登半島地震は1日、発生から1年となった。石川県輪島市で県主催の追悼式が営まれ、参列者は地震発生時刻の午後4時10分に地震と昨年9月の豪雨による犠牲者に黙とうをささげた。人々は一日も早い復興を願った。

 1日午後3時40分過ぎ、輪島市の日本航空学園能登空港キャンパスで追悼式が始まった。遺族317人や馳浩知事のほか、石破首相、岸田文雄・前首相ら来賓128人が出席した。県内では、地震で関連死を含め498人が死亡、2人が行方不明になり、豪雨災害では16人が死亡した。

 穴水町で衣料品店を営み、地震で父(当時82歳)を亡くした女性(53)が遺族代表の言葉を述べた。全壊した店の再建をあきらめかけたが、地域住民らの励ましに前を向き始めているという。「夫と共に店を守り抜き、地域の皆さんと共に歩んでいく。それが亡くなった父への感謝であり、地域の皆さんへの恩返しだと考えています」と時折声を詰まらせながら語った。

 沖縄県から訪れた男性会社員(31)は、輪島市に住んでいた父(当時51歳)を亡くした。「真面目で誠実な父。ゆっくりとお互いの話をしたかった」と話した。

 珠洲市の見附島を望む海岸では、午後4時10分を迎えると黙とうする人の姿が見られた。金沢市のトラック運転手の男性(65)は「崩れた島を見て、さみしさがこみ上げた」と述べた。献花台が設けられた珠洲市の大谷小中学校では、中学時代からの友人を亡くした同市の女性(77)が「もう会えないと思うとさびしい。今年は何事もなく平穏な1年になることを祈りたい」と手を合わせた。

 七尾市の和倉温泉では、旅館関係者や住民ら約200人が地元の神社に集まった。地震発生時刻に合わせ、雨の中、傘を差しながら黙とうをささげた。

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