青学大・黒田朝日が3位に浮上、創価大・吉田響も4位に押し上げ3区に…ともに区間新
読売新聞 / 2025年1月2日 10時15分
箱根駅伝は2日に往路が行われ、各校のエースが激しく火花を散らす「花の2区」(鶴見中継所~戸塚中継所=23・1キロ)に入った。(デジタル編集部)
トップで2区入りした中央大は、1万メートルで27分52秒38の記録を持つ溜池一太(3年)。前回は1区で区間19位。「前回のリベンジをして、チームに貢献できる走りがしたい」と誓う。
鶴見中継所で6位の国学院大は主将の平林清澄(4年)を3年連続で起用、2位の駒沢大も主将の篠原倖太朗(4年)を初めて据えた。平林は前回区間3位の好走を見せると、昨年2月の大阪マラソンを2時間6分18秒の初マラソン日本最高で制した。篠原は前回1区で区間賞を獲得。昨年5月の日本選手権1万メートルでは27分35秒05で6位入賞を果たした。2人はともに10月の出雲全日本大学選抜駅伝で最終6区、11月の全日本大学駅伝では7区を走った。出雲6区では、平林の区間賞に対し、突き放された篠原が謝るようなしぐさで2位でゴール。一方、全日本7区では、平林と青山学院大・太田蒼生(4年)の激しい先頭争いの上を行く力走で駒沢大を3位まで浮上させた篠原が区間賞を獲得。最終8区で青山学院大から2位を奪取する原動力となった。
同中継所で10位の青山学院大の2区は選手変更により、2年連続で黒田朝日(3年)。前回は2020年東洋大の相沢晃(旭化成)に次ぐ日本人歴代2位の1時間6分7秒をたたき出し区間賞を獲得。1万メートルでも進化見せ27分台に突入した。出雲3区で区間3位・全日本4区で区間新の区間賞と安定している。
留学生の競演も見もの。前回3区3位の城西大・ビクター・キムタイ(3年)、予選会で2年連続個人1位の日本大のシャドラック・キップケメイ(2年)、ハーフマラソン日本学生記録59分32秒を持つ東京国際大のリチャード・エティーリ(2年)、ハーフマラソン1時間0分46秒の山梨学院大のジェームス・ムトゥク(3年)らが名を連ねた。
前回2区で区間4位の早稲田大・山口智規(3年)、予選会で日本人トップの中央学院大・吉田礼志(4年)といった実力派が連続出場。
「(5区で)山の神になるため4年間頑張ってきた」と話していた創価大・吉田響(4年)は結局2区で登場。出雲2区では区間賞の快走で9人抜き、一気に先頭に立つ爆発力を見せた。
昨年11月の上尾シティハーフマラソンで1時間1分38秒のU20(20歳未満)日本最高記録をマークした大東文化大の棟方一楽(2年)、12月の熊本甲佐10マイルで実業団の実力者らを抑えて優勝した順天堂大の玉目陸(1年)の走りも注目される。
【経過】
トップは中央大の溜池。鶴見中継所で4位だった早稲田大の山口が駒沢大・篠原、日本体育大の山崎丞(3年)を抜いて早々に2位に浮上。
鶴見中継所で14位だった東京国際大はエティーリの力走で2・7キロ付近で4位に浮上。国学院大の平林らが続く。エティーリはさらに加速、7・6キロ付近で3位・駒沢大の篠原をとらえて11人抜きを達成。国学院大の平林は5位集団。
駒沢大・篠原は慌てず、東京国際大のエティーリと並走。12キロ手前で早稲田大・山口智に並びかけた。山口智はペースを上げたが、結局、2人に置き去りにされた。
13キロ過ぎ、前回3区で区間8位の立教大・馬場賢人(3年)が国学院大の平林、中央学院大の吉田らの集団から抜け出し単独5位に。
14・2キロ付近、青山学院大の黒田は山梨学院大のムトゥクをかわし、鶴見中継所時点と同じ10位に。
15・2キロの権太坂で、駒沢大・篠原と東京国際大・エティーリは首位の中央大・溜池から1分10秒遅れ。その後、エティーリが篠原を引き離し単独2位に。
18キロ過ぎ、青山学院大の黒田がペースを上げる。帝京大・山中博生(4年)、国学院大の平林、中央学院大の吉田を抜いて4位に浮上した。さらに20・3キロ付近で駒沢大・篠原を抜き去り3位に。東京国際大のエティーリにも迫る勢いだ。
21キロ手前、早稲田大・山口智は10位に後退。
一方、鶴見中継所で17位だった創価大は吉田響が爆発力を発揮。21・6キロで駒沢大・篠原を抜き去り4位に浮上した。
戸塚中継所にトップで飛び込んだのは中央大・溜池。40秒後には東京国際大・エティーリ。1時間5分31秒の区間新記録の快走だった。
3位に9秒差で青山学院大の黒田、4位にさらに10秒遅れで創価大・吉田響。黒田は1時間5分44秒で走り抜き、吉田響はさらに1秒速かった。2人はエティーリに続き、従来の区間記録を上回った。
駒沢大・篠原は首位から1分7秒遅れの5位でリレー。
◆2区の区間記録
イエゴン・ビンセント(21年・東京国際大)1時間5分49秒
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