バイデン大統領、容疑者が「イスラム国」に感化された動画投稿と明かす…ニューオーリンズの車突入

ニューオーリンズの車突入事件について演説するバイデン大統領（１日、米メリーランド州で）＝ロイター

　【ワシントン＝冨山優介】米南部ルイジアナ州ニューオーリンズで車が群衆に突っ込み、１５人が死亡した事件を受け、バイデン大統領は１日、滞在していたワシントン郊外の大統領山荘キャンプデービッドで緊急に演説し、射殺されたシャムスディン・ジャバール容疑者が事件の数時間前、イスラム過激派組織「イスラム国」に感化されたことを示す動画をＳＮＳへ投稿していたと明らかにした。

　バイデン氏は、連邦捜査局（ＦＢＩ）から受けた報告の内容として説明した。動画には容疑者による殺意の表明も含まれていたという。バイデン氏は「捜査は初期段階であり、結論を急ぐべきではない」とも述べた。

　バイデン氏はまた、西部ネバダ州ラスベガスでトランプ次期米大統領が所有する「トランプ・インターナショナル・ホテル・ラスベガス」前に停車した車が爆発した件についても言及し、「法執行機関や情報機関が、ニューオーリンズでの（テロ）攻撃との関連があるかどうかを捜査している」と明らかにした。