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中央大・吉居駿恭、1区区間賞で勢い「気持ち良く走れた」…名門復活ののろし

読売新聞 / 2025年1月2日 21時31分

1区でトップを走る中大・吉居駿恭(2日)=武藤要撮影

 2日の箱根駅伝往路は、青学大が2年連続で制した。3区終了時では3位だったが、4区太田(4年)と5区若林(同)が連続区間賞で、一つずつ順位を上げて逆転勝ち。若林は区間新記録を樹立した。中大は1区吉居(3年)に加え、3区本間(2年)も区間賞を獲得し、2位に食い込んだ。

独走で歴代4位の1時間1分7秒

 胸がすくような都心の独走だった。東京・大手町のスタート直後から、中大の吉居(3年)は周りに目もくれず、自分のペースで走り始めた。「スローな展開は嫌だったので前に出た。気持ち良く走れた」。兄の大和(トヨタ自動車)が持つ区間記録1時間0分40秒には及ばなかったものの、歴代4位の1時間1分7秒をマークした。

 前回の7区区間賞に続く吉居の快走で、大量リードを奪った。2区の溜池(3年)も粘りの走りを見せ、3区の本間(2年)は「1、2区でいい流れを作ってもらったので、その流れに乗るだけで良かった」。やはり歴代4位の1時間0分16秒で区間賞を獲得した。

 1万メートル27分台のスピードを持つ序盤の3人で、主導権を握った。5区で逆転を許し、2位での折り返しとなったものの、藤原正和監督は「想定の上限よりも上に来た。強かった」と選手たちをたたえた。

 前回は体調不良者が続出し、まさかの13位に終わった。しかし、1万メートル上位10人の平均タイムは今回、21チーム中トップ。持っている戦力は分厚い。藤原監督は復路に向けて「6、7、8、9区と自信を持って置いた。ここまで来たら頂点を狙っていきたい」と言い切った。最多14度の優勝を誇る名門が、復活ののろしを上げた。(田上幸広)

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