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テロが起きたバーボン・ストリートの封鎖解除、現場に14本の花…攻撃のリスク警告も安全策講じなかった可能性

読売新聞 / 2025年1月3日 21時3分

2日午後、米ニューオーリンズで、封鎖が解除されたバーボン・ストリートを歩く観光客ら=阿部真司撮影

 【ニューオーリンズ=阿部真司】米ニューオーリンズのテロ事件で現場となった観光名所「バーボン・ストリート」は2日午後、封鎖が解除された。住民らは犠牲者を悼むとともに、街の再起を誓った。

 同日正午過ぎ、封鎖中のバーボン・ストリートからトランペットやドラムが奏でる音楽が辺り一帯に響いた。その後、警察幹部が記者団の前に姿を現し、「犠牲者のために音楽で祈りをささげた。我々は日常を取り戻す」と述べ、封鎖を解除すると宣言した。

 事件は新年を祝う人でにぎわう1日未明に発生。車が群衆に突っ込み、14人が死亡した。封鎖の解除後、事件現場には犠牲者の数と同じ14本の花が供えられ、多くの観光客らが足を止めていた。

 バーボン・ストリートの飲食店で30年近く働いているブライアン・ケーシーさん(53)は2005年に1500人超が死亡したハリケーン「カトリーナ」に触れ、「私たちは必ず立ち直る。カトリーナの時もそうだった。以前よりもっと強くなるはずだ」と力を込めた。

 一方、複数の米メディアは、大勢の観光客が集まるバーボン・ストリートについて、地元当局が2019年に車を使ったテロ攻撃を受けるリスクが高いと専門家から警告されていたにもかかわらず、十分な安全対策を講じていなかった可能性があると伝えている。

 警察側はバーボン・ストリートの封鎖解除にあたって車を進入させない防護壁などを設置し、再発防止策を徹底したと強調した。ただ、NBCニュースは「もしこのような措置が事件前に取られていれば、テロリストは立ち入らなかっただろう」と指摘した。

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