ロシア産天然ガスの輸出停止でスロバキアがウクライナに報復措置…「財政活動を妨害」と主張
読売新聞 / 2025年1月3日 21時24分
【ジュネーブ=船越翔】ロシア産天然ガスのウクライナ経由による欧州への輸出停止を受け、スロバキアのロベルト・フィツォ首相は2日、ウクライナへの報復措置を検討する考えを示した。ウクライナがロシアとのガスの通過契約を更新しなかったために1日に供給が停止され、スロバキアが経済的損失を被ると主張している。
フィツォ氏はSNSへの投稿で、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領について「スロバキアの財政活動を妨害した」と非難し、ウクライナへの電力供給の停止や難民援助の縮小などの報復措置を取る可能性に言及した。
ウクライナの英字ニュースサイト「キーウ・インディペンデント」は2日、スロバキアとウクライナの代表団が7日、ブリュッセルで今後の対応などを協議する予定と伝えた。
ウクライナは露産ガスに国内を通過させる契約を2019年からロシア国営ガス会社ガスプロムと結んでいたが、ロシアの収益源になるとして契約更新を拒否し、24年12月末が契約の期限だった。
ロイター通信によると、今回の契約失効により、ロシア側は約50億ドル(約8000億円)の売り上げを失うという。
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