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シード3枠、4校が競り合いゴール前で決着…東京国際大・東洋大・帝京大が滑り込む

読売新聞 / 2025年1月3日 23時4分

接戦の末、8位でゴールした東京国際大・大村良紀(左)

 3日の箱根駅伝復路は、青学大が往路のリードを守り切り、2年連続の総合優勝を果たした。6区野村(4年)が区間新記録の快走でリードを広げ、8区塩出(3年)、10区小河原(1年)も区間賞を獲得。駒大は7区佐藤(3年)の区間新などで追い上げて、復路優勝を遂げたものの及ばなかった。大学駅伝3冠を狙った国学院大は往路6位から巻き返し、過去最高に並ぶ総合3位に入った。

「恐怖心との戦いだった」

 10位以内が獲得するシード権争いは、10区前半から8位以下4校による競り合いが最終盤まで続いた。

 残り1キロを切ってスパートを放ったのが東京国際大の大村(3年)。そのまま8位でゴールすると、東洋大の薄根(2年)が1秒差の9位、帝京大の小林咲(1年)がさらに2秒差の10位でシード圏内に滑り込んだ。取り残されて11位に沈んだ順大の古川(2年)は、わずか7秒差に泣いた。

 大村は「最後はつないできてくれた9人のことを考えた」と声を弾ませ、「意地だけは絶対負けないと思って走った。本当に恐怖心との戦いだった」と20年連続のシード権を死守した薄根。初出場の小林咲は「ギリギリだったけれど、シード権を取れて安心しています」と胸をなで下ろした。

 予選会は1秒差の最下位通過だった順大の長門俊介監督は「悔しさは残るが、本当に学生たちは頑張ってくれた」と最後までシード権を争った教え子たちをたたえた。(杉野謙太郎)

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